上記のDists.とは別に環境を作ってみます。
busyboxとは... /binや/sbin,/usr/bin,/usr/sbinに含まれる、
基本的なコマンド群のサブセットを1実行ファイルにしたツールです。
実際の名前にSymbolic Linkを張ることで、そのコマンドとして振る舞います。
コンパイル時のコンフィグレーションでいろんなコマンドを含ませることが
出来ますが、100程度のコマンドを含めても数百KB程度のバイナリなので
驚異的にディスク使用量が減ります。
busyboxにはinit,mount,ifconfig及びshなどの立ち上げ時に必要なコマンドも
含まれるため、これとlibc,ld-XXX.soとデバイスファイルなどがあれば
最低限のシステム環境が揃ってしまいます。
これを利用してinitrdを作成すれば普通では考えられないほど小さな
initrdが作成できます。(glibcが大きいので数MB程度)
ということは、これにjfbterm,jed,slang,Cannaがあれば日本語環境が出来そうでは
ありませんか?で、やってみました。
Cannaの辞書の一部を消すと、上記ファイル+ワーク全てあわせて12MBに十分収まるinitrdが出来ます。
しかしながら結論からいくと成功しませんでした。
基本的にboot出来ます。jed,slang,Cannaも動作しました。
しかし、入れたままではjfbtermが起動しませんでした。
これがうまくいければCFスロットが1つしかないSigmarionでも、
CFメモリやEthernetカードを自由に差し替えて使うことができそうです。