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TRGpro Memo


TRGproはメモリボードやFlashProの発売もとであるTRG社のPalm互換機です。

特徴は

  • CPUはDragonBallEZ 16Mhz
  • MemoryはRAM 8MB, Flash 2MB
  • CFスロットが内蔵されている
  • メモリ周りが最適化されており高速
  • サウンド機能が向上している(wavファイルの再生が可能らしい)
  • 形状は基本的にPalmIII系列。ただしCFスロットが上部にあるため裏側の上半分が若干厚い

以下にプログラム開発や活用するための情報を書いていきます。 まだまだこれからですが御参考になれば幸いです。
  1. 専用アプリ紹介
  2. 開発者向け情報

専用アプリ紹介

まだまだ、少ないのですがTRGpro向けないしは対応しているpalmwareを紹介します。

  • J-OS III or J-OS IV いわずと知れた元祖日本語環境。J-OS IVは2000/4/24日現在ベータ版が配布されています。IVにはTRGpro向けのlocalizerが含まれています。
  • CF2DOC CF上のテキストファイルをDOCに変換します。フリー
  • FoneHome DTMFによる自動ダイヤルプログラム。フリー


開発者向け情報

TRGの 開発者コーナーにあるDevelopment Kitに CFスロットにアクセスする方法などの拡張機能に関するソース、ドキュメントがあります。 サンプルプログラムはCW用ですので、gccで使用するには若干の手直しが必要です。また、ヘッダー類はPalmOS3.3以上のものが必要です。

開発キットの紹介

  1. ドキュメント (dev_kit.pdf, MS-WORD版,RTF版もあり)
  2. CFスロットのサンプル (cf_ex.zip)
  3. FFS(Flash File System)のサンプル (ffs_ex.zip)
  4. audio機能のサンプル (audio_ex.zip)

ffsをgccで使えるようにしてみる

ffs_ex.zipはcw用に書かれた、Flash上のFlashFileSystem(DOS FS)を 操作するためのライブラリアクセスのサンプルです。ライブラリのインターフェースはDOSのシステムコールに似ており、ディレクトリ操作、ファイル操作が出来ます。

ffs_ex.zip中にはライブラリアクセスに必要なファイルffslib.h, notify.h, hdw.c, hdw.hが含まれています。基本的にこれらのファイルがあればCF上のファイルにアクセスできます。しかし、残念なことにそのままではgcc (prc-tools2.0)ではコンパイルが出来ません。また、ソースコードにも若干のバグがあるように見受けられます。バグはそのまま放っておいてライブラリだけ使えるようにしてみました。

従って、sampleが完全にコンパイルできるわけではありません。ライブラリが使用できるようになるだけですのでご注意下さい。(手抜き)

以下のパッチでは
  1. ffslib.hでのライブラリコールの定義で、gccはenumで定義された値をasm中で使用できないのでdefineにした。
  2. hdw.cのasm部分にgcc向けのものを追加した
  3. Starter.cの無効なメンバー参照を修正した
の3点が改善されます。逆に、解決されない点として
  1. CFスロットのカードが挿抜された時、TRGの拡張した起動コードで現在のアプリケーションが起動されます。このときの情報をフラグにセットする必要があるのですがsampleではglobal変数をアクセスしています。これはFtrSet/Getなどに修正するほうが良いと思います。(このあたり、十分確認とれていません。Ftr*で動作はしました。情報があればお願いします)
  2. sampleはパッチで修正されるもの以外にも未定義の型や古い型などを使用している

prc-tools2.0以上で、sdk-3.3以上をインストールし、CFLAGSに-palmos3.5などとsdkのバージョンを指定するようにして下さい。prc-tools 0.5.0ではチェックしていません。 ffs_ex.zipを展開し、Srcの下で以下のパッチを当てて下さい。

パッチ
ffs_ex-gcc-000424-patch.txt



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Modified: 00/09/10