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ローカライザーの作り方(Unofficial,Unix版)
PalmPilotの世界で大変有名な 山田さん作のJ-OSの
アプリケーションの日本語化機能(?)であるローカライザーの作成方法の覚書です。
私の使用しているOSはFreeBSDですが、Linuxや他のUnixでも同様にできると思います。
- 2000/9/10 prc-toolsのバージョン情報が古かったので修正しました。他、若干の記述追加
- 2000/1/16 pilrcのバージョン情報が古かったので修正しました
- 1999/10/16 pilrc情報へのリンクの記述を修正
- 1999/? 作成
ローカライザーの仕組み
J-OSやLocalizeHackはアプリケーションの起動時に
Creator ID = "JLoc"でtypeがアプリケーションのCreator IDと一致するprcファイルの
リソースでそのアプリケーションのリソースをオーバライドします。
PalmOSでは基本的にもっとも最近開いたリソースからデータをとってくるので
SysAppLaunchやFrmInitFormなどをHackしてアプリと同じタイプのデータベースを
openしているのだと思うのですがとてもSimpleですね。
従って元のアプリケーションと同じリソースの構成のファイルを用意し、
中の文字列などを日本語に訳すとその部分が日本語化されます。(素晴らしい)
準備するもの
- presdec, ptools(2つともjava要)などのリソースディスコンパイラ
新しい実装であるpresdecの方がいい結果が出るようです。
ptoolsは自分が解釈できないリソースは出力してくれませんが、
presdecはとりあえずソースファイルにしてくれます。
- pilot-link
- prc-tools 2.0 (gccやprcを作成するリンカなどのツール類)
旧バージョンのprc-tools 0.5.0 (FreeBSDでしたらportsのpalm/prc-tools) でも可
- pilrc 2.5
旧バージョンの
pilrc2.4では
pilrc情報の日本語対応パッチが必要
作成方法
- 以下のような Makefileを作成します
Makefile |
TARGET = HOGEHOGE-loc
TARGET_CREATOR = "HOGE"
TARGET_NAME = "HOGEHOGE Localizer"
$(TARGET).prc : $(TARGET).rcp
rm -f *.bin
pilrc -L Japanese $(TARGET).rcp
build-prc -t $(TARGET_CREATOR) $(TARGET).prc $(TARGET_NAME) JLoc *.bin
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- Makefileの使い方
- prcファイル名をTARGETにセットします。
- 日本語化したいアプリケーションのCREATOR IDを調べてTARGET_CREATORにセットします。
pilot-linkに含まれるpilot-fileに-hオプションでprcファイルを指定すると簡単に調べることが出来ます。
- アプリケーションの名前をTARGET_NAMEにセット
- presdec, ptoolsなどを使ってアプリケーションのリソースを取り出します
- rcpファイルをMakefileと同じディレクトリに名前を合わせてコピーします
- rcpファイルを編集し適宜、日本語化したり削除したりします
- makeします
- 出来上がった prcファイルをpilotにインストールします
- 出来栄えを確認します。日本語化したときに位置や大きさのずれたフィールドなどを修正しmakeへ
- 満足したら終了です
ご注意
この方法はリバースエンジニアリングに当たる可能性がありますので作成したリソースの利用にはご注意下さい。
公開する場合には必ず作者の方の了解をとるなどした方がいいかと思います。
特に商用アプリケーションの場合にはお気を付け下さい。
なを、上記作業にて生じた問題、不利益、あらゆる法的問題にについて当方は
一切責任を持ちませんので御了承下さい。
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